特定保健指導をご存じでしょうか。
特定検診の結果をもとに、生活習慣の改善により、生活習慣病の予防効果が期待できる方を対象とし、医師、保健師や管理栄養士などにより実施される保健指導です。
では、実際にはどんなことをするのかまとめてみたいと思います。
どんなプログラムなのか
特定保健指導には、いくつかのプログラムが用意されています。
「情報提供」「動機づけ支援」「積極的支援」の3種類があり、 特定検診のデータにもとづいて、プログラムが選ばれます。
※ 「情報提供」→「動機づけ支援」→「積極的支援」 の順で、健診結果が悪くなると思ってください。
【情報提供: 最もライトなプログラム】
健診結果から、今の身体の状況を理解し、生活習慣を見直すきっかけになるような、情報が送られてくるだけです。
【動機づけ支援: 指導員との面接あり】
生活習慣を改善するため、医師、保健師又は管理栄養士など保健指導の指導員(以下、指導員)の面接・指導を受け、行動計画をたてます。
その後、その行動計画に、ご自身で取り組んでいくプログラムです。
※プログラム終了時に、一回だけ、生活習慣や健康状態について確認があります。
【積極的支援: 指導員との面接後、定期的なやり取り必須!】
生活習慣を改善するため、指導員の面接・指導を受け、行動計画をたてます。
その後、継続的にアドバイスを受けながら、行動計画に取り組んでいくプログラムです。
※途中、定期的に数回、ご自身の健康状態について、報告が必要です。
※※プログラム終了時に、生活習慣や健康状態について確認があります。
面接とはどんなものか
まず、特定保健指導では、内臓脂肪を減らすことが目的。
内臓脂肪が減ることで、検査数値が正常値に近づくとされています。
内臓脂肪を減らすためには、有酸素運動が有効です。
そのほか、食生活の改善も必要です。
と言われても…何から始めれば良いか、よくわからないですよね。
そこで、 指導員と面接をし、現在の生活習慣の中で、改善が必要なところを洗い出します。
その中で、「できそうなこと」から取り組み、習慣にしていけるような行動計画を策定します。
行動計画を策定することで、面接は終了。
その後、行動計画を実施していくことになります。
費用は?強制参加なの?
個人や企業の費用負担はありません。
原則として、保険料が財源となるそうです。
参加は、任意です。
ただ、有資格者に話を聞いたり、アドバイスを受けられる貴重な機会です。
そう思うと、受けたくなりますね!
どんな人が対象なのか
年齢が40~74歳、特定健診での数値が、各プログラムに該当する方です。
※病気ではありません。今後、生活習慣病にならないように、予防のために参加する保健指導です。
まとめ
特定保健指導に参加できるのは、限られた方です。
お仕事がお忙しく、ご自身の健康が後回しになっている方も多くおられます。
特定保健指導のご案内が届いたら、「良いきっかけ」と思って、参加されてはいかがでしょうか。
本来であれば、ご自身の健康は、何よりも一番に考えるもの。長く健康でいるために、生活習慣の見直しは有効だと考えます。