猫を迎えると、避妊手術・去勢手術について考えなければなりません。
人間の都合で手術するなんて可哀想…。と思われる方もいると思います。私自身がそうでした…。
うちの子猫が生後6か月の時やはり避妊手術を行いました。いろいろ調べたり、病院の先生からアドバイスをうけ手術を決断しました。
今回は経過について記録していきます。
避妊手術は必要なのか
まずはこれです。病気でもないのに手術なんて必要なのかということです。
病院の先生の話では、避妊手術は望まない妊娠を防ぐだけではないそう。
メス猫の場合はホルモンの関係で乳がんや子宮蓄膿症という病気になる可能性があるそうです。これらの対策として避妊手術が推奨されています。
■乳がん…初めての発情が起こる前に避妊手術をすることで発症の確率がかなり下がるそうです。何度も発情の時期を迎えてからの避妊手術だと、乳がんの発症抑制効果はあまりなくなるとのこと。
■子宮蓄膿症…子宮を摘出することで発症しません。
※子宮蓄膿症は子宮を摘出すれば発症しないので、年齢や発情の回数は関係ありません。
次に、発情期にともなう猫へのストレス緩和。
発情期は猫にとってストレスになるそうです。またこの時期は大きな声で鳴いたりするので飼い主にとっても悩みのタネとなるのだとか。
上記は、避妊手術のメリットですが、デメリットもあります。
まず、妊娠出産を今後できない。
次に避妊手術は全身麻酔で行うため、命の危険が全くないと言い切れません。実際に手術の際には、同意書にサインしました。
これらのメリット、デメリットを考えたうえで、それでも今回は手術することにしました。
手術前日
前日までは、普通に過ごしました。病院の指示で前日の24時以降は絶食となりました。(水はOKでした。)
わが家では前日の23時ごろにちゅーるなどのおやつを提供。好きなものを食べてもらい、手術に備えました。
手術当日
朝、病院に送り届け、検査があり手術できる健康状態ということを確かめたうえで、手術するとのことでした。
実はこの時、病院の診察台で猫が震えていました…。
全身麻酔での手術ですからリスクが伴います。そのために手術への同意書にサインし、猫を預けて私は帰宅。
手術自体は30分ほどだそうで、夕方になって手術後麻酔から覚めた後に病院から手術が無事に終わった旨、連絡がありました。
そのまま1泊して、翌日の夕方に迎えに行きます。
手術翌日
病院から指示された時間にお迎えに行きました。
手術後の注意点など説明を受けて、猫を引き取ります。
手術で縫ったところが少し腫れてしこりのようになっているのですが、通常の反応で徐々に消えていくそうです。
猫はこの時も病院では震えていました…。
この日、病院でも食事を出してくれたようですが、まったく食べなかったようです。
家に帰り、驚いたのは粗相してしまったこと…。これまで一度もおトイレ以外に粗相したことのない猫です。よほどストレスがかかっているのだと思いました。
元気のない様子でしたが、ちゅーるを1本食べてくれました。
ご飯は口にせず、自らケージに入り丸まって一晩をすごしました。ケージで寝るのはかなり久しぶりの事でした。いつもは人間と同じベッドか気に入っている机の上で寝ます。
手術後はやはり痛いんだろうと思います。病院ではあまり猫は痛みを感じないという説明を受けたのですが…個体差があるのか、うちの猫は決してそうは見えませんでした。
手術2日後
朝晩の2回、病院で処方された抗生物質を服用します。
つぶしてちゅーるに混ぜればあっという間に食べます。
ご飯は…1日でカリカリを10gくらいと、ウェットフードを20gくらいしか食べていません。ちゅーるは2本食べました。
昼間はずっと寝ていました。
夜になると、少し動き出して部屋の中をパトロールしました。
病院の処置の中で、お腹や足のあたりの毛に手術の際の消毒が残っていて、毛がカピカピになっていました。蒸しタオルで拭いてもなかなか取れません。気になるようでこれをなめてしまって、よだれが大量に出ました。
※翌日病院に確認したら、多少はなめてしまっても大丈夫で、なめた後普通に過ごしているようであれば問題ないとのことでした。大量のよだれは、消毒が苦いから出ているのだろうとのこと。
寝るときは、ケージではなくベッドで寝ていました。いつもよりも飼い主の近くで寝ていました。
※この日気になったのは、声が出ていないことです。すべてサイレントにゃーになっていました。ストレスか…?
手術3日後
朝晩の抗生物質はちゅーると混ぜて食べました。
この日も昼間はほとんど寝ていました。ぐったりしている感じです。丸まってお腹を画しているので、痛いのだと思います。
そしてこの日も声は出ません…。抜糸の時に先生に相談してみたいと思います。
昨日に引き続き、食欲もあまりなくカリカリやウェットフードはそれほど食べませんでした。そんな時でもちゅーるは食べました。
やはり夕方になると多少動き出しました。相変わらず動きは鈍いものの、家の中をパトロールしていました。
この日は術後初めてうんちをしました。(少し安心しました)
おもちゃへの興味もまだなく、少し移動しては、座ってどこかを見つめる…の繰り返し。
いつになったら元気を取り戻すのか…心配でネットでいろいろ調べてみると、2~3日で回復するといった情報が多くて、余計に心配になりました…。
手術4日後
この日は朝から少し動いていました。
抗生物質はちゅーると一緒にのんで、ご飯はカリカリを20g、ウェットフードを20gくらい食べました。おやつのかつお節はも食べて、食欲が出てきたようです。
昼間はやはり寝ている時間が多く、夕方になって起きだしました。
その後は、回復しているようで、キャットタワーに登ったり、走ったりできるようになっていました。
あまり走ると傷口が開かないか心配しました。
夜は12時くらいには寝たのですが、2時くらいに起きて人間をフミフミしたり、ちょっといつもと様子が違いました。
この日も声はほとんど出ず…大丈夫なのか…?
翌日へ続く
まだ回復途中ですので、この後も追記します。
まとめ
猫が長生きするため、病気にならないためと思い決断した避妊手術です。
でも、手術に送り出すときはもちろん、手術が終わって家に帰ってきて回復までの時間も見ているのがつらい。一番つらいのは猫ですから、私がつらいというのは御門違いですよね…人間が勝手に手術を決めてしまったことなど、本当に良かったのか、可哀想なことをしてしまったのでは…という気持ちもあります。
完全に回復した後だったら、メリットの多い手術なので、やってよかったと心から思えるのかな…。
今はちょっと複雑な気持ちで、我が子の体調を見守っています。
今後の事は追記していきますね。
ここまで、お読みいただきありがとうございました。