オリーブオイルは、抗酸化作用があったり、コレステロールを下げるなど、身体に良いイメージがありますよね。
ただ、1本数百円で買えるものから、超高級品まで、様々な種類がありますが、何が違うのでしょうか。
まとめてみたいと思います。
オリーブオイルの生産地
オリーブオイルの生産地はほとんどが地中海沿岸に集中しています。日本では、イタリアやスペイン産のオリーブオイルをよく見かけます。
身体に良い成分
オリーブオイルには、オレイン酸が50~80%含まれています。このオレイン酸は血中のコレステロールを下げる作用があります。
また、含まれているフェノール類により、抗酸化作用が強いのです。フェノール類は香りの素でもあります。
辛み成分・オレオカンタール
エクストラバージンオリーブオイルの中で緑色に近いものは、ピリッと辛みがあります。この辛味成分が、オリーブオイルに含まれるポリフェノールの一種の「オレオカンタール」です。
オレオカンタールは、炎症を抑える効果があるため、イタリアでは風邪をひいたときにエクストラバージンオリーブオイルを飲んだり、皮膚に塗ることもあるそうです。
そのほか、アルツハイマー型認知症の発症の原因の一つである、アミロイドβが脳に蓄積しにくくなるという、驚きの記事が日経サイエンスにも掲載されています。
認知症は現在、防ぐこと・治すことは難しく、治療は進行を遅らせるもの。今後、さらに研究が進み、予防・治療法が見つかることに期待したいですね。
低価格のオリーブオイルには要注意
通常、海外ではエキストラヴァージンオリーブオイルには、厳しい基準が設けられており、エクストラバージンオリーブオイルと名乗れるオイルはごくわずかなのです。そのため、非常に貴重で高価なオイルと言えます。
しかしながら、日本国内ではこの基準が適用されておらず、海外では基準を満たしていないと判断されるものでも、国内ではエキストラバージンオリーブオイルとして、販売することができてしまうという現状があります。※国内では違法ではありません
私たちが日本で、エキストラバージンオリーブオイルを購入する際には、注意して選ぶ必要があるということですね。あまりにも安いものは、海外の基準を満たしていない可能性があります…。
そのほかにも、とても低価格で購入できるオリーブオイルがあります。
エクストラバージンオリーブオイルを絞った後に、有機溶剤を加えて残った油を搾るという、2番絞りのオリーブオイルや、2番絞りのオイルに風味や色を足している場合もあるようです。
これは、先にも書きました、オレイン酸やフェノール類がほぼ入っておらず、健康効果は期待できません。
身体に良い油というのは存在しない
これまで、オリーブオイルの抗酸化作用や悪玉コレステロールを下げる作用などをご紹介してまいりました。しかしながら、エキストラバージンオリーブオイルをたくさん食べれば健康になるということではありません。
油は油なのです。1gで9kcalという、高カロリーの食材です。食べすぎればやコレステロール値も上がってしまいますし、健康を害します。
何事も、ほどほどが一番。量に注意して、上手に摂取していきましょう。