フランスのシャンパーニュ地方に行くと、本場のシャンパンメゾンの見学ができます。その中でも、特に大きなシャンパンメゾン・MERCIER(メルシエ)を見学してきました。
想像以上に楽しめましたので、ご紹介いたします。
シャンパンとは
シャンパンとは、フランスのシャンパーニュ地方で作られたスパークリングワインです。
ブドウの種類は、シャルドネ・ピノノワール・ピノムニエの3種類。
シャンパーニュ地方で栽培されたブドウのみを使用して、この地方の特別な作り方で製造されたもののみが、シャンパンと名乗ってよいのです。(そのほかはスパークリングワイン)
MERCIER(メルシエ) とは
ウジェーヌ・メルシエが、設立したシャンパンメゾン、そしてそこで作られているシャンパンです。フランスでは、モエ・エ・シャンドンと同様の知名度を誇るシャンパンなのです。
入口を入るとすぐに目に飛び込んでくるのが、装飾を施された大きな樽です。
こちらは、パリ万博の際に作成された、世界一大きなワイン樽です。当時はパリまでこの樽を牛が引いて運んだそうです。
創設者の ウジェーヌ・メルシエは非常に『大胆で先見の明をもつ起業家』だったそうで、パリ万博の機会を利用して、注目度の高い宣伝活動を行ったというわけです。
容量はボトル約20万本分に相当する20トンというんだから、驚きますね。
このほかにも、メルシエの歴史に関する展示が複数あり、楽しめます。
オーディオガイド(日本語もあります)
入口すぐのカウンターにて、オーディオガイドが借りられます。
『ジャパン』と言えば、日本語のオーディオガイドを出してくださいます。
受付後、ワイン貯蔵施設であるカーブの見学&試飲までにしばらく待ち時間があります。(混雑状況によって時間は変わると思います)
まずは、このオーディオガイドをお借りして、入り口付近の展示を楽しみましょう。
カーブの見学
順番が来たら、ワインの貯蔵施設であるカーブの見学です。
なんと、下の写真のような乗り物に乗ります。ディズニーランドのアトラクションみたいな感じです。
着席したら、オーディオガイドの出番です。乗り物の動きにあわせて、説明が聞こえてきます。
カーブ内は気温が安定しているようで、夏場だと寒く感じるのだとか。夏場でも羽織るものを持っていくことをおススメします。
次の写真は、シャンパンのオリを除去しているところです。
この斜めにさしてあるシャンパンボトルを4分の1ずつ回して、オリをボトルの上のところに集めるのだそう。
地道な作業です。シャンパンって手間がかかるんですね…。
大量のシャンパンが貯蔵されています。
この写真を見るとカーブの広さがわかると思います。このような通路が複数入り組んでいます。地下にこんなに広い空間を掘ったなんて、当時の職人さんたちの想像を絶する努力で、このカーブは作り上げられたのかと思うと、感動します。
続いては、壁面の写真です。
このように壁のいたるところに、美しい装飾が施されています。貯蔵施設というと、暗いイメージでしたが、まったく異なる印象を持ちました。
広大なカーブの見学はかなりのボリュームです。オーディオガイドのおかげもあり、非常に楽しめます。
お楽しみの試飲
カーブ見学が終わると、別の部屋に移動して試飲をさせていただけます。
スタッフの方が、説明をしてくださいますが、ここはフランス語と英語の説明のみでした。
『レディーファーストです、女性から取りに来てください~』と、スタッフの男性がおっしゃったのが、印象的。
さすがフランス人は、女性への気遣いが違いますね。
試飲と言っても、シャンパングラスにしっかり量が注がれていて、嬉しいです。もちろん味は美味しかったです。
メルシエについていろいろ聞いた後だったので、より美味しく感じます。
買い物
試飲の後は、同じ建物内にある売店で購入することができます。シャンパンだけでなく、グラスやボールペンなどのグッズも売っていました。
まとめ
日本ではあまり、有名ではないメルシエですが、非常に大きなシャンパンメゾンで、見学者が楽しめるよう工夫されているのがとても印象的でした。
フランスで本場のシャンパンを感じることができたのは、良い思い出になりました。想像以上に楽しめたので、メゾン見学はおススメです!
私はパリ発のオプショナルツアーに参加したのですが、個人で行っても見学できるようです。
メルシエのHP↓↓